tokatonton
Smiley
- 2000/04/21
- extra
クールな虚無主義者によるポップ・サウンド、それがロック。
ギター&ボーカルの川田通雄、ベースの清成晋太郎、ドラムの榛村実世子による3ピース・バンドとしてアルバム用に書き下ろした12曲と、前ドラム、岡田桃子との未発表曲をボーナス・トラックとして収録した2ndアルバム。本作品はジャケットやタイトルも含め、太宰治へのオマージュが満載。
- lack
- laughter of end
- snob
- early summer rain
- stranger at parking
- give her a reward
- old house
- real life
- milkhall
- flowers
- lapid train
- fine day
- drifter (bonus track)
- local train (bonus track)
- leap day (bonus track)
Total: approx.38mins
いやいや、出ました、待望のセカンド・アルバム。はっきり言って地味です(笑)。しかし味わい深い。かつてカセット時代に感じた密室感から開放された様な抜け具合と、バンドサウンド。そしてあの気持ち良いぐらいのマイペースなリズム感でグングンいってます。それってある意味スマイリー節と言ってもいいのかもしれません。直球な様でいて実は直球ではないところも魅力のひとつだと思います。 (Cookie Scene 2000.5 柴田勝也)
太宰治の「トカトントン」は、金槌の音がすべての感情を虚無=ニヒルへと導くきっかけの呼び鈴となった。その意味も含ませているというスマイリーの「tokatonton」。ここから流れる音はいつも何かに追われてせかせかとしている自分を、第三者的に省みて嘲笑させる。それくらいゆったりとした、木造6畳和室的な世界。快楽よりももっと本質的な(心の解放)のできるこの音は、一度ハマるとなかなか抜け出せないかも。行き先を決めずにふらりと旅にでも出たい気分。 (Indies Magazine 2000.6吉村)