naturaliste
The Lucksmiths
- 2003/4/16
- extra
清涼ポップスを飲み干し、イヤな気分は笑い飛ばそう!
前作同様、プロデューサーにCraig Pilkingtonを迎え、ストリングスやホーンを惜しみなく使った音づくりやギター・ワークの素晴らしさなど、シーンやブームとは関係なくギター・ポップの素晴らしさ、彼ららしいキラキラしたメロディーを存分に愉しめる作品。歌詞カード付き。
- CAMERA-SHY
- THE SANDRINGHAM LINE
- TAKE THIS LYING DOWN
- MIDWEEK MIDMORNING
- THE PERFECT CRIME
- WHAT YOU’LL MISS
- THERE IS A BOY THAT NEVER GOES OUT
- WHAT PASSES FOR SILENCE
- STAYAWAY STARS
- SLEEP WELL
- THE SHIPWRECK COAST
Total: approx.44mins
オーストラリア、メルボルン発お馴染み3ピース・バンド、ラックスミスの新作。珠玉のポップ・ソングスをリリースし続けて早10年。録音をするたびにどんどん良くなっていく類まれなバンド、との言葉にドラマー&ヴォーカルのタリは「バンドを続けていく上ではさらに良くなることはあたりまえ。何であえて変な方へ向かおうとするのかわからないよ。」と。確かに何が変わったかといえば、ミックスでのクリエイティブ作業が充実してきた成果として、その本来持っている感性豊かなメロディが存分に堪能できる点を除けば特に変わったところもない。同じことをやっていると創る方も聴く方も飽きたり、前の方が良かったなどということになりがちだが、そうならずに、彼らが特別な存在でありつづけるのは… 1.ギターのマーティによる抜群にスウィートなメロディが枯渇することなく湧き出てくる。2.タリの立ちドラムによる跳ねたリズムと存在感のあるヴォーカル(ライブで激しくスネアを叩きながらも首から上は何事もないようにクールに口笛まで吹いて歌ってしまう!)。3.ファンキーなベースを弾いてアットホームな雰囲気を出しながらもしっかりマネージメントをこなすマーク。この三位一体コンビネーションが確固たるものだからだろう。ギターポップの発端であるポスト・パンクの持つアイロニー感に加え、ジョナサン・リッチマンのような作為のないユーモア・センスが、こういう良い感じで受け継がれているのも満悦。そして、ライブは録音よりさらに良い。 (Cookie Scene 2003.4加藤真子)
オーストラリアの正調ギター・ポッパー三人組の5作目。滑らかなトーンのアルペジオを聴くと、気分はあのギター・ポップ華やかな時代へ。とにかくいたずらに時流に迎合していないマイペースなサウンドが愛おしい。ドラマーのタリのちょっぴりダルな歌声も魅力。 (CD Journal 2003.6 章)