why that doesn’t surprise me
The Lucksmiths
- 2001/3/20
- extra
聴く人を包み込むほんわかピュア・ポップ!
世界中のインディー・ポップ・ファンが待ち望んでいた前作以来4年ぶりの4thアルバムをCandle Records、Drive-In Recordsと共にリリース。プロデューサーにThe KilljoysのCraig Pilkingtonを迎え、相変わらずニヤッとしてしまうほどの感情豊かな愛らしいサウンド。歌詞カード付き。
- Music to Hold Hands to
- Synchronised Sinking
- The Great Dividing Range
- Beach Boys Medley
- Broken Bones
- First Cousin
- Don’t Bring Your Work to Bed
- Fear of Rollercoasters
- Harmonicas and Trams
- The Forgetting of Wisdom
- Self-Preservation
- How to Tie a Tie
- All the Recipes I’ve Ever Ruined
- The Year of Driving Languorously
Total: approx.48mins
ラックスミスはオーストラリア出身の3人組。編成は至ってノーマルだが、ギタリストが曲を書き、ドラマーがそれを歌うという点がちょっとユニークである(ライブではドラマーが真ん中に立ってスネアをたたきながら歌うらしい)。ベルセバのヨーロッパ・ツアーの前座を務めるなどして除々に人気と実力を蓄え、1999年暮れにいは来日公演も果たした彼らだが、その作品からは1980年代のイギリスのネオアコ・バンド群にも通じる哀愁と衒いの無さが感じられ、楽曲によってはそのバンド名から察しがつくほどザ・スミスの影響が濃厚だ。とはいえ、昨今ありがちなアシッド感覚やスローコアとも全く無縁なこの清楚な佇まいの中に、アナクロ的な先入観を出し抜くユーモアと説得力をそっとしのばせていることもまた確かである。前作「a good kind of nervous」はシンプルなバンド・サウンドにトランペットやチェロを加える程度のものでミックスも中途半端だったが、今回はプロデューサーでもあるキルジョイズのクレイグ・ピルキントンが自宅の裏庭に所有するスタジオが存分に活用され、小編成のストリングやホーンまで躊躇なく導入。これまでで最もクリエイティブな作業の成果は、本作のみずみずしいサウンドに過不足なく表現されている。(Sound & Recording Magazine 2001.4荒田光一)
ラックスミスに出会ったのは、今から3年ほど前になるだろうか?シングル「untidy towns」を聴き、「なんかいいかも~」と思って、5枚目のアルバムとなる「a good kind of nervous」を購入。これが、私にはドンビシャリ。ポップなメロディーにのる、おもわずクスっと微笑まずにはいられない歌詞のセンスに脱帽。そして、美しいメロディーとハーモニー。何回、聴いてもぜんぜん飽きなかった。そして、思わず今までのリリース作品全てを彼らのホーム・グラウンドであるCandle Recordsから購入。「どの作品も最高!」と一人ほくそ笑んでいたら、なんと99年の12月に来日。シンプルでタイトな演奏、メンバーのキャラでまくりのライブに狂喜!・・・世界のインディー・ポップ・ファンが首をなが~くして待ち望んでいたであろうオリジナル・アルバムが約4年振りに、今春発売される。メロウな曲はよりメロウに、私達に語りかけてくる。女性コーラスを多用することによって、曲により深みがでている感じ。穏やかでいて心地いい楽曲たち。もちろん、いつも通りキャッチ-な曲も健在。”ローラ-コースターの恐怖”なんて、ラッキーズらしさ爆発。そうそう、ここで一つお知らせが。5月に開かれる、クローバー・チャットの出張ツアーにラッキーズのゲスト出演が決定。春に爽やかなオージー・ボーイズ達の音楽を聴く・・・。最高じゃない?今年の春は、いつも以上にハッピーでポップになるはず!(Cookie Scene 2001.3池田弥生)